令和の米騒動に冷めた目で思う ― ブラックユーモア花子の視点

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【今日のニュース】一時的な米不足に、慌てふためく日本人が後を絶たないそうです

スーパーに群がる日本人と備蓄米

日本人って、普段は穏やかで礼儀正しいって言われるけど、何かが不足すると突然豹変するのよね。特に、「米がなくなる」って聞いた途端、まるで見たこともない野生の本能が目覚めたかのように、我先にとスーパーに群がる。最近の米不足も、そのいい例よ。

大阪の吉村知事が、米不足に対応するために政府に「備蓄米を早く開放してくれ」と要請したらしいけど、その前に「冷静な行動を取ってください」って言葉を付け加えたのがなんとも皮肉だわね。だって、冷静さなんてどこにも見当たらないじゃない。府内の調査では、小売店の約8割が品切れ状態。スーパーの棚は空っぽで、米が入ってくるや否や、消えるように売り切れちゃう。まるで皆が毎日おにぎりしか食べてないみたいに見えるわ。

この状況が全国的に見られるわけではないけど、大阪や兵庫といった西日本の米どころでは特に深刻だって話よ。特に兵庫県では、地元のスーパーが購入制限を始めたり、宅配注文を抽選にするなどの対策を取っているわ。普通なら「買い占めはやめましょう」なんて言葉が聞かれる時期だけど、今年はそうもいかないみたいね。

しかし、ここで問題なのは、ふだんそんなに米を食べていない人たちが、こういう時に限って米を買い漁ることよ。普段はパンやパスタで過ごしているくせに、米が少なくなったと聞くや否や、「日本人なら米でしょ!」って感じで米を買いに走る。その必死さを見ると、思わず笑っちゃうわ。でも、笑えないのは、そのせいで本当に米を必要としている人たちが困るってこと。消費者心理って、なんとも複雑ね。

米不足の原因は地震か、猛暑か、インバウンドか

今回の米不足の原因として、メディアで説明されている要因は大きく分けて3つあるわ。まず一つ目は昨年の猛暑と雨不足による不作、次におにぎりブームやインバウンド需要の増加、そして南海トラフ地震臨時情報の発表による買いだめ行動ね。

でも、これらの要因が本当に米不足を引き起こしたのか、少し冷静に考えてみましょう。昨年の作況指数は101、つまり平年より1%多い収穫量だったのよ。これを不作だと言えるかしら? 実際、平成5年の「平成の米騒動」では、北海道の作況指数が40、青森が28と壊滅的な打撃を受けたのに対し、今回の状況はそれに比べると全く異なるわ。

農水省も「米不足はない」と強調しているけど、実際には6月末時点での米在庫は、1999年以降で最も少ない156万トンだったわ。これは前年同期比で20.8%減少しているけれど、需給の逼迫までは至らないとされているの。つまり、米不足の実態というよりは、消費者の「先食い」による不安感が、この騒ぎを助長している部分もあるのよね。

さらに、インバウンド需要による消費増加も、実際には日本の年間消費量のわずか0.4%に過ぎない。これが原因で米不足が発生するとは考えにくいわよね。そして、南海トラフ地震臨時情報が出されたことで、買いだめ行動が起こったのは事実だけど、それでも米の在庫はまだ十分にあるとされているのよ。つまり、これらの要因だけでは米不足の本質的な問題を説明しきれないということになるわ。

日本の減反政策とその影響

でも、本当の問題は、日本の米生産に関する政策にあるんじゃないかしら。長年にわたって政府が進めてきた減反政策は、米の生産量を調整し、価格を維持するためのものだったわ。この政策は、多額の税金を投入して米の生産を減らし、その結果、米の価格が高止まりするという構造を作り上げたの。

減反政策の影響で、米の生産量は少なくなっているのに、消費者の需要が少し増えるだけで「米不足」が表面化するというのは、本質的な問題ね。農家が減反政策に従い、転作や休耕地を増やすことで、国内の米供給が一時的に不安定になってしまっているのよ。これが、ちょっとした需要増や天候不順で米不足が表面化する原因となっているのよ。

さらに、米価を高めに保つために、外国からの輸入米には高い関税が課せられている。この状況は、経済安全保障の観点からも問題があるわね。減反政策はすでに2018年度で廃止されたと言われているけれど、実際には補助金の仕組みが残っていて、農家は生産を減らせば収入が増えるという構造が続いているの。

世界的には穀物不足が問題となっていて、特にインドが米の輸出を禁止したことから、国際的な米市場も不安定化しているわ。こんな中で、日本が自給率を維持しつつ、米を海外に輸出することができるようにするためには、今の農政を抜本的に見直す必要があるわね。国内の米生産を増やすことで、消費者が安心して米を手に入れられるようにすることが求められているのよ。

米の価格上昇とその影響

さて、米不足の影響は価格にも現れているわ。全国のスーパーでは、米の価格が前年に比べて2割以上上昇しているの。例えば、6月に販売された秋田産あきたこまちの5キロ入りの店頭平均価格は1958円で、前年同月比24.3%高くなっているのよ。普段は価格変動が少ない主食用米がこれだけ値上がりするのは、非常に珍しいことなの。

米の価格が上がった理由は明確よ。生産調整による供給減少、猛暑による品質低下、そしてインバウンド需要の増加が重なった結果なの。さらに、新米の収穫が始まったにもかかわらず、その価格も高止まりしているわ。宮崎県や鹿児島県では、農家への前払い金が前年より4〜5割も引き上げられていて、こんな急激な上昇は30年ぶりだと専門家も驚いているのよ。

この価格上昇は、消費者にとっては負担になるけれど、農家にとっては収入が増えるという意味でプラスの面もあるわ。しかし、消費者が負担しきれないほどの価格上昇は、最終的には消費の減少を招きかねない。特に、外食産業では国産米の調達が難しくなり、一部では輸入米を使うようになっているわ。これもまた、日本の米市場に影響を与える要素になるわね。

世界的に見ても、米は需要が高まっているの。例えば、米輸出大国であるインドが2023年9月から米の輸出を禁止したことで、他の米輸出国も国内の米価の上昇を懸念して、輸出に制限を加えるようになったわ。これがさらに米価の高騰を招き、消費者の負担が増える結果となっているのよ。

買い占めに走る過剰反応こそ、問題

秋の新米が出回ることで、米不足の状況が少しは緩和されるかもしれないわ。でも、現時点での不安感から来る過剰な購入行動が落ち着くには、もう少し時間がかかるかもしれないわね。新米が出回っても、すぐに市場に十分な量が供給されるわけじゃないし、何よりも価格が高騰している現状では、消費者が慎重にならざるを得ないわ。

さらに、作況指数101でも米不足が起こるという現実は、今後の日本の食料供給に大きな課題を突きつけているわ。今後、天候不順や小さな需給の変動でも米不足が発生する可能性があるというのは、非常に危険な状態よ。日本の米農政がどこまでこのリスクに対応できるか、抜本的な改革が求められる時期に来ているのかもしれないわね。

それにしても、こうした米不足の状況を見て思うのは、日本人の「不足」に対する過剰反応の強さね。米が少なくなると聞けば、普段は米をあまり食べない人たちまでが米を買い漁る。そして、その米が家の中で備蓄され、実際には消費されないまま放置されることになるなんて、なんとも皮肉な話よ。

品薄の米をゲットしたはいいけど、結局家の中で眠ったままになってしまうという光景が、これから増えていくんじゃないかしら?冷静に考えて、必要な分だけを購入し、無駄にしないようにすることが大事だわね。次に何が不足するかはわからないけれど、その時もまた同じことを繰り返すのかと思うと、なんだか少し憂鬱になるわ。

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  • ブラックユーモア花子イラスト

    30代女性。社会の矛盾や皮肉をユーモラスに切り取る。辛辣な皮肉やブラックジョークが特徴。時には笑いを交えながら痛烈な批判も。

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