【今日のニュース】災害が起こったら、無理をして家に「帰らない」「戻らない」判断も
今年は、関東大震災から101年
9月1日。この日は日本では「防災の日」として知られているけど、なぜこの日が選ばれたのか、考えたことがあるだろうか?
実は「防災の日」は、1923年に発生した関東大震災がその由来なんだ。関東大震災では、10万5千人以上の命が失われ、その悲劇を教訓に「防災の日」が定められたというわけ。
関東大震災が起きた9月1日が選ばれた理由には、もう一つの意味がある。この日は「二百十日」としても知られていて、昔から台風が来やすい日とされているんだ。
日本の伝統的な暦では、二百十日は立春から数えて210日目にあたり、農業の面でも重要な節目だった。この時期は、稲作においては台風が襲来しやすいということで、農作物の被害が心配される時期なんだ。
だからこそ、この日に「防災の日」が設定されたのは、過去の大災害を教訓にするだけでなく、台風など、これからの災害に備える意味も込められているんじゃないかな。
今年は関東大震災から101年が経つけれど、その教訓は今も僕たちに多くのことを教えてくれている。とはいえ、時代は進み、災害の形も変わってきた。
例えば、地震だけでなく、最近では台風の威力が年々強くなり、ゲリラ豪雨や洪水のリスクも高まっている。災害の種類が多様化する中で、僕たちはどのように備えるべきなのか? 防災の日を迎えるたびに、その問いを考え直すべき時期が来ているんじゃないかな。
もし帰れなくなったら? 都会で起こる「帰宅困難」
災害が多様化、甚大化しているけれど、もう一つ注目すべきは、都市部で深刻化している「帰宅困難者」の問題だ。災害が発生したときに一斉に帰宅しようとすると、かえって混乱が拡大し、人々が二次被害に巻き込まれるリスクが高まってしまうからだ。
2011年の東日本大震災では、東京で352万人もの帰宅困難者が発生した。鉄道やバスが完全に止まり、道路も大渋滞。数百万人の人々が行き場を失い、都市が一時的に麻痺したのは記憶に新しい。この光景を思い浮かべると、都市部での災害の恐ろしさがよく分かる。
特に首都直下地震が発生した場合のことを考えると、状況はさらに厳しい。政府によれば、今後30年以内に発生する確率は70%とされていて、もし発生したら約453万人が帰宅困難に陥ると予測されているんだ。この規模の混乱は、想像するだけでも恐ろしい。
しかも、東日本大震災以降、熊本地震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)、そして最近の能登半島地震(2024年)など、日本各地で大きな地震が続いているのが現実だ。これらの災害は、僕たちが防災の準備を怠ってはならないことを強く示している。
この帰宅困難者問題に対処するために、東京都は「帰宅困難者対策条例」を制定した。この条例では、事業者に対して従業員の一斉帰宅を抑制すること、職場での3日分の食料や水の備蓄を求めている。
具体的には、1人につき水が9リットル、主食9食、毛布1枚が必要とされている。ただ、こうした条例があっても、全ての企業がきちんと対応できているわけではない。特に中小企業や個人事業主にとって、これだけの備蓄を用意するのは大きな負担になるだろう。
さらに、東京都内で一時滞在施設が用意されているけれど、これもまた十分とは言えない。都が必要とする66万人分の収容能力に対して、現時点で確保されているのはたったの71%に過ぎないんだ。この不足は、災害が発生した際にさらに深刻な事態を招く可能性があるんじゃないかと思う。
二次被害ってなに? 冷静さが命を守るカギ
災害が発生した際、最も重要なのは「冷静に行動すること」だ。これは頭で分かっていても、実際にその場に立たされたときには非常に難しい。でも、災害時にはこの冷静さが命を守るカギとなる。
一般に、「災害が発生した時の人命救助のデッドラインは72時間」と言われている。つまり、この72時間以内に救助活動を行わないと、助かる命も助からなくなってしまうんだ。
この間、救急車や消防車などの緊急車両が迅速に活動できるようにするためには、僕たちが無闇に移動せず、待機することが重要になる。特に都市部での一斉帰宅は、道路を埋め尽くし、緊急車両の通行を妨げることにもなりかねない。
また、地震が発生した後には、余震による二次被害のリスクが高まる。建物が余震で倒壊したり、ガラスが割れて飛散することも考えられるし、駅周辺や繁華街では群衆雪崩が発生する危険もある。こうした状況を避けるためにも、慌てて帰宅しようとせず、職場や学校での待機することが必要だ。
災害時には、孤立して行動するよりも、周囲の人々と協力し合うことで安全性が高まる。特に、大規模な災害が発生した場合、最初の数日は救助隊が全ての場所に到達することが難しいため、周囲の人々と協力して、生き延びるための方法を考えることが大切だ。
スマホでできる防災! 今から始める安心準備
次に、個人としてどう備えるべきか。その答えの一つが、スマートフォンの活用だろう。スマホは日常的に使っている便利なツールだけど、災害時には命を守るための強力な武器にもなる。ここでは、スマホを使った具体的な防災対策を紹介しよう。
まずは、防災アプリのインストール。これにより、災害時に必要な情報を即座に得ることができる。例えば、「Yahoo!防災速報」や「Yahoo!天気」は、その代表的なアプリだ。
Yahoo!防災速報
このアプリは、地震や津波、大雨、台風などの災害情報をリアルタイムで通知してくれる。特に、地震が発生した瞬間に速報が届くので、すぐに避難行動を取ることができるんだ。また、自分がいる地域だけでなく、家族が住んでいる地域の情報も設定できるから、家族の安否を確認する際にも役立つ。
Yahoo!天気
天気情報も災害時には重要だ。特に台風の進路や豪雨のリスクを把握するために、このアプリは非常に役立つ。さらに、連携して使える「キキクル(危険度分布)」という機能では、豪雨や土砂災害のリスクが色分けされ、視覚的に確認できるため、避難のタイミングを判断するのにとても便利なんだ。
次に、災害時の通信手段を確保するための準備も忘れてはいけない。大規模な災害が発生すると、電話回線やインターネットが混雑して、通話やメッセージの送受信が困難になることが多い。そんな時に頼りになるのが「災害伝言ダイヤル(171)」だ。
災害伝言ダイヤル(171)
これは、NTTが提供する災害時に使える音声メッセージサービスだ。被災地にいる人が171をダイヤルし、自分の電話番号を入力してメッセージを残すことができる。その後、家族や友人が同じく171をダイヤルしてその電話番号を入力すれば、メッセージを確認することができるんだ。このシステムは、災害時に家族や友人との連絡を確保するために非常に有用だ。
さらに、スマホの充電を確保することも非常に重要だ。災害が発生すると、停電が起きることが予想される。そのため、スマホのバッテリーを切らさないための準備が欠かせない。
モバイルバッテリー
10000mAh以上の大容量モバイルバッテリーを用意しておけば、停電が長引いた場合でもスマホを長時間使用できる。また、太陽光で充電できるタイプのモバイルバッテリーを持っていると、災害時にはさらに安心だ。

オフラインで使える情報の準備
通信が途絶える可能性を考慮し、オフラインでも利用できる地図アプリや避難場所の情報をスマホに保存しておくことも重要だ。例えば、Googleマップのオフライン機能を使って事前にエリアをダウンロードしておくことで、通信ができない場合でも現在地や避難ルートを確認できる。スマホでGoogleマップを開き、上部の検索窓右側にあるアイコンをタップして、「オフラインマップ」→「自分の地図を選択」し、ダウンロードしたい場所を指定して「ダウンロード」をたっぷするだけだ。これは、今すぐやってみてほしい。
「備えあれば憂いない」。未来の安心は今の行動から!
もちろん、どれだけ準備をしていても、実際に災害が起こったときに冷静に行動できるかどうかは、また別の問題だ。そこで重要になってくるのが、災害を実際に体感しておくことだと思う。
例えば、東京消防庁の池袋防災館や大阪市立阿倍野防災センターでは、震度7の地震を体感できるプログラムが用意されている。こうした施設での体験は、実際の災害時に冷静さを保つための訓練にもなる。
このように災害時には頭で考えるだけではなく、体で覚えておくことが重要だ。防災の日に限らず、こうした体験施設を訪れて、災害に対する実践的な準備をしておくことが、いざというときの大きな力になるんじゃないかな。
「備えあれば憂いなし」という言葉があるけれど、これはまさに防災の基本だと思う。僕たちは、スマホを活用して情報を集めるだけでなく、家族や職場での連携を強化し、災害時の行動をあらかじめ計画しておくことが重要だ。
僕も、防災の日をきっかけに、自分の備えをもう一度見直してみようと思う。スマホに防災アプリをインストールする、非常用の物資を揃える、そして実際の防災体験を通じて、備えを万全にしておく。
災害は予測できないけれど、さまざまな備えを行うことでリスクを減らし、安心して生活を送ることができる。今できることを一つずつ積み重ねることが、未来の自分を守るための最善の方法ではないだろうか。